PCRを用いた細菌の検査は、16S全般を検出するものしかありませんでしたが、我々は東京医科歯科大学や大分大学協力のもと以下のような個々の細菌種を検出できるPCR検査を開発しました。特に、感染性眼内炎で同定される細菌種を設定しています。 緑膿菌、肺炎球菌、大腸菌、MRSA, MRSE、GAS(A群溶連菌)、GBS(B群溶連菌)、クレブシェラなど網羅的に検査できます。加えて遺伝子レベルでの薬剤耐性も検出できます(例:メチシリン耐性、バンコマイシン耐性など)。基本的に感染性眼内炎患者の硝子体を用いたものをお勧めしますが、DNA(例えば、感染性角膜炎のDNA)を用いても検査可能です。項目には真菌全般28Sも含まれています。感染性眼内炎や感染性角膜炎の菌種同定に用いてください。