加齢黄斑変性の臨床研究について

2012年11月14日 更新

iPS細胞由来網膜色素上皮移植に関する臨床研究について
関心をお持ちの患者さんへのお願い

  • 滲出型加齢黄斑変性のみが対象です。他の疾患には適応できません
  • 安全性を確認する臨床研究です
  • ゆがみが改善するなどの効果は可能性がありますが、視力の大幅な向上は難しいと思われます
  • 実際の治療は2013年度を目処に開始できるよう準備を進めています
  • この臨床研究について主治医に相談する場合は、このページ下部の必要書類を、プリンタで印刷してご使用ください。

この研究は現在実施準備中の段階ですので、患者募集は行っておりません。事前のお問い合わせは受け付けていますが、対象となる患者さんであっても、当面はお近くの医療機関での適切な治療を継続していただくことが必要となります。

「滲出型加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)シート移植に関する臨床研究(以下、加齢黄斑臨床研究)」は、滲出型加齢黄斑変性の患者さんを対象に、ご本人の皮膚の細胞から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った「RPE細胞シート」の、安全性を確認するとともに、 視機能に対する有効性を評価する目的で、2013年度に開始できるよう先端医療センター病院(神戸市中央区)にて準備を進めています。
「 加齢黄斑臨床研究」が実施される際に、あなたが治療の対象となるかどうかについては、眼科での診察および検査を受けていただいた上での判定が必要になります。これまでに「滲出型加齢黄斑変性」と診断されていて、研究にご興味をお持ちの方は、主治医の先生に、私どもからのお願いの手紙をお渡しいただいた上で「 加齢黄斑変性 臨床研究 診療情報提供書」へのご記入をお願いしてください。

なお、現在まで多数のお問い合わせをいただいていますが、ほとんどの方は違う病気であったり症状があてはまらないなどの理由で対象になりません。

加齢黄斑変性 臨床研究 診療情報提供書」に記入していただいた方は、事前の相談にあたっては、神戸市立医療センター中央市民病院 眼科外来を受診して下さい。受診の受付は 毎週火曜日 午前8時45分~11時 45分 ですが、休診の場合もありますので、受診される際には、かならずお電話でのお問い合わせをいただくようお願いいたします。

遠方の方など、神戸市立医療センター中央市民病院に来院するのが難しい方は、「加齢黄斑変性 臨床研究 診療情報提供書」を主治医の先生に記入していただき、可能なら検査データと一緒に、先端医療センター病院眼科宛てFAXまたは郵送してください。簡易判定を行います。ただしこの場合も、本当に治療対象になるかどうかは、来院して診察を受けていただくまでお答えできません。

繰り返しになりますが、「加齢黄斑臨床研究」は現在実施準備中の段階ですので、対象となる患者さんであっても、当面はお近くの医療機関での適切な治療を継続していただくことが必要となります。

お問い合わせ先

  • 神戸市立医療センター中央市民病院 眼科外来受診についてのお問い合わせ
    神戸市立医療センター中央市民病院(代表)
    TEL:078-302-4321
    〒650-0047 神戸市中央区港島南町2-1-1
  • 書類を郵送する場合の宛先
    先端医療センター病院 眼科
    〒650-0047 神戸市中央区港島南町2-2
  • FAXを送る場合の送り先(臨床研究についての質問などもこちらへ)
    FAX:078-304-3303
    Eメール:retinalab@cdb.riken.jp

必要書類ダウンロード

  • 加齢黄斑変性 臨床研究 診療情報提供書
    *プリンタで印刷してご使用ください。(pdfファイル
    (説明文および主治医の先生への手紙を含んでいます)

先端医療センター病院 眼科統括部長 兼
神戸市立医療センター中央市民病院 眼科部長 栗本 康夫

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター
網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー 兼
先端医療センター病院 眼科部長
高橋 政代

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