2018年12月23日に西村勇也さんが主催されるNPOミラツク http://emerging-future.org/ の年次フォーラムに参加し、冬眠の臨床応用について発表をしてきました。今までにほとんど交わったことのない分野の人たちとお話をすることができるとても貴重な会でした。

特に「冬眠を行うことは倫理的にどうなのか」という指摘を多摩大学大学院の紺野登先生から受けました。人間が冬眠をしてしまったら本人の意識はなくなるわけで、その間に人身売買などが横行してしまわないか、と。その答えはまだないのですが、新しい技術を作り出す科学者として、技術を開発することと、その技術が人間社会に与える影響は、それぞれ独立して考えるべき課題であることに気づきました。

人工冬眠技術は社会に大きな影響を与えるでしょう。そして、その影響は、自分自身が考えている社会にとって有用な影響だけではなく、マイナス面もあるかもしれません。それらを自然の成り行きに任せるのではなく、少なくとも可能な限り負の側面が出にくいように技術開発の時点から考えておくことも必要だと思いました。